カラスウリ
カラスウリ(烏瓜)は日本の山野に自生するウリ科のつる性多年草で、民家の生垣など街中でも見かけます。カラスウリはつるを伸ばし、周囲の樹木に絡みついて大きくなります。
カラスウリの名前はカラスが食べるためと言われていますが、実際にはカラスのみならず他の鳥も食べません。またカラスウリの葉が大きく生育旺盛なので、絡みついた木を枯らしてしまうことから「枯らす瓜」がカラスウリになったという説もあります。
カラスウリの別名「タマズサ(玉章)」は「結び文(恋文)」を意味し、紙を細く折りたたんでアズサ(キササゲ)の枝に結んだその様子がカラスウリの種子を想い起こすことに由来します。
カラスウリは種子の形状が「打ち出の小槌」に似ていることから、縁起物としてお財布に入れておくと良いとも言われています。
カラスウリの開花時期は8月~9月で、日が暮れると開花し朝には閉じてしまう一夜花です。
カラスウリは花びらが5枚で、それぞれの花びらの外側は糸状に裂けて白いレースを広げたような美しさです。カラスウリは雌雄異株ですが、花の見た目には雌雄の差はほとんどありません。
カラスウリの果実は秋が深まる10月~11月頃に色付きます。落葉樹が葉を落とし始めた頃、木からカラスウリの果実が下がっているのを見かけるようになります。
カラスウリの果実は長さ5~7㎝程度のたまご型で、色付く前は緑色でうっすらと縦に縞模様が入っています。熟すに従い縞模様は消え段々とオレンジ色に色付いていき、最終的には朱を混ぜたような赤へと変わっていきます。色付いたカラスウリの果実は、つると一緒に乾燥させると秋の風情を感じさせる美しい「ドライフラワー」になります。
カラスウリの仲間に「キカラスウリ」という植物があります。キカラスウリは、カラスウリとよく似た一夜花を咲かせます。
キカラスウリは東アジアに自生する、雌雄異株のつる性多年草です。キカラスウリは秋になると直径10~15㎝ほどの大きな球形、あるいはアーモンド形の果実を実らせます。
キカラスウリの果実は最初は濃い緑色ですが、秋も深まり11月には熟して黄色く変化します。葉が枯れてしまった中にキカラスウリの大きな黄色の果実がぶら下がるように実っている姿は、ひと際目を引きます。
キカラスウリは花も葉もカラスウリより大きいため、よく観察すれば区別がつきます。またキカラスウリの種子は平坦で、打ち出の小槌のような形をしていません。
小雪
今月の22日は、二十四節気の「小雪(しょうせつ)」です。
暦の上では、雨が雪にかわって舞いはじめる頃という意味ですが、真冬でも雪があまり降らない地域であっても、寒さが日増しに感じられるようになってくることもあり、冬の入口にあたると言えるでしょう。
木々の葉が落ち、山には初雪の便りが届く時期ですので、足元が冷えるように感じられ、こたつやヒーター等で暖をとることも多くなるのではないでしょうか。
空気も乾燥してくることと思いますので、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
期限は、12月12日
・毎月支払いの場合の11月分の源泉所得税・住民税の特別徴収税
上記の支払期限は、12月12日(月)となります。ご注意ください。