ベニバナツメクサ
ベニバナツメクサ(紅花詰草)はアフリカ北部から南ヨーロッパ、さらに西アジアを原産地とするマメ科の植物です。ベニバナツメクサは、牧畜が盛んなヨーロッパでは主に牧草として栽培されてきました。
ベニバナツメクサは「ベニバナウマゴヤシ(紅花馬肥)」 、「ストロベリーキャンドル」 、「ストロベリートーチ」 、「オランダレンゲ」、「スカーレットキャンドル」という別名があり、英語では「クリムソンクローバー」と呼びます。
江戸時代にオランダからガラス製品が運ばれてくる時、緩衝材として箱に詰められていた植物に「詰草」という名が付きましたが、ベニバナツメクサは「シロツメクサ」や「アカツメクサ」よりも日本に入ってきた時期が遅く、明治初期に入ってきました。
ベニバナツメクサは本来寒さに強く、何年も生きる多年草です。しかし高い気温に弱いこともあり、園芸用では一年で寿命を終える一年草として扱われています。
ベニバナツメクサの開花時期は4月~6月で、花期になると伸びた茎の頂部に円柱状の花序を出して小さな赤い花を多数咲かせます。
ベニバナツメクサの花はマメ科の植物に多く見られる蝶形花で、長さ2~5㎝程度の花序に密に付きます。ベニバナツメクサの花からは、見た目通りの甘い香りを漂わせます。
ベニバナツメクサの花序は、ちょうどトーチのような形をしています。ベニバナツメクサの花色は赤が基本ですが、白花品種も流通しています。
ベニバナツメクサの葉は小葉の先が浅くへこんでいるのが特徴で、裏表の両面とも産毛のような毛が生えています。シロツメクサによく似ていますが、白い紋が入りません。
ベニバナツメクサは牧草として使用する目的でしたが、現在はどちらかというと観賞用として知られています。
シロツメクサなどは日本に入ってきてから野生化し野原で見かける山野草という印象がありますが、ベニバナツメクサは見た目の華やかさや美しさから庭や鉢植えで育てる園芸用という印象がある植物です。
ベニバナツメクサは、用途がいくつもあるという点も特徴の一つです。ベニバナツメクサは茎がまっすぐなのでドライフラワーにしやすく、乾燥させた花は「ポプリ」の材料にすることも可能です。
またベニバナツメクサは花の部分を取り、ほぐして食用にすることも出来ます。ほぐした花は、サラダに散らして彩りを添える役割として最適です。ベニバナツメクサの葉の部分は、ゆでて食材として使うことも出来ます。
穀雨
今月の20日は、二十四節気の「穀雨(こくう)」です。
暦の上では、穀物を育てる春の柔らかな雨が降り、農作物が潤い、芽を出させる頃という意味です。
この時期に農作物の種をまくと、雨に恵まれ、よく成長するといわれています。
新年度も始まり、新たな気分でスタートした方も多いことでしょう。
また今までとは違う環境での疲れも出てくる時期ですので、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
期限は、5月10日
・毎月支払いの場合の4月分の源泉所得税・住民税の特別徴収税
上記の支払期限は、5月10日(水)となります。ご注意ください。