シバザクラ
シバザクラ(芝桜)は、ハナシノブ科フロックス属の多年草です。シバザクラは北アメリカ東部原産で、「ハナツメクサ(花詰草、花爪草)」などの別名もあります。
シバザクラはヨーロッパに渡った後、日本の幕末から明治にかけて渡来したと言われています。
シバザクラの名は、桜と同時期に桜に似た花を芝のように咲かせることにちなみます。シバザクラは英名で「モスフロックス」と呼ばれ、地面を這う姿が苔にたとえられています。
シバザクラが公園や植物園などの広い敷地に植栽された場所では、春の観光名所となっています。
シバザクラの密生した枝には、披針(ひしん)形または針状の硬い小さい葉が付き、4月上旬から5月に直径2㎝ほどの5弁花が茎葉を覆い隠すように咲きます。
シバザクラは「桜」の字がつく名前から桃色を想像しがちですが、品種改良が進み近年では桃色系だけでなく白や紫、ブルー系、覆輪などがあります。
シバザクラは観光地では花の時期のみ注目が集まりますが常緑なのでグラウンドカバーはもちろん土の流失を防いでくれるため、斜面や花壇の縁取り、石垣などの植栽に活用されています。
シバザクラは日向で水はけが良い土壌を好むので、水が溜まりにくい場所が生育に適した環境です。シバザクラは耐寒性があり病害虫もほとんど発生しないため、手間がかからないのも魅力です。
シバザクラはいろいろな花色があり、花の大きさや花びらの形など見た目の印象もさまざまです。シバザクラの代表的な品種には「ダニエルクッション」や「リトルドット」、「スカーレットフレーム」、「多摩の流れ」があります。
ダニエルクッションは濃桃色の大きな花が葉を覆い隠すように付くので、開花シーズンにはピンク一色のマット状になります。ダニエルクッションは病気や暑さ、寒さに強く、冬場にも濃い緑色の葉が残ります。
リトルドットはやや小さめながら、純白の花を付ける強健種です。リトルドットは成長はやや遅めですが、密集したマット状に育ちます。
スカーレットフレームは赤系の代表品種で、花びらが細身でやや小さめの花です。スカーレットフレームは中心が赤桃色で可憐な印象ですが蒸れにやや弱いので、夏場の管理に注意が必要です。多摩の流れは「キャンディ ストライプ」の別名が示すように、明るいピンクの花弁に白の斑が入る覆輪の品種です。
穀雨
今月の19日は、二十四節気の「穀雨(こくう)」です。
暦の上では、穀物を育てる春の柔らかな雨が降り、農作物が潤い、芽を出させる頃という意味です。
この時期に農作物の種をまくと、雨に恵まれ、よく成長するといわれています。
新年度も始まり、新たな気分でスタートした方も多いことでしょう。
また今までとは違う環境での疲れも出てくる時期ですので、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
期限は、5月10日
・毎月支払いの場合の4月分の源泉所得税・住民税の特別徴収税
上記の支払期限は、5月10日(金)となります。ご注意ください。