ライラック
ライラックは、ヨーロッパ東南部及びアフガニスタンを原産とするモクセイ科の落葉樹です。ライラックは、北国の代表的な花木として知られています。
ライラックというのはイギリス名で、別名に「リラ」や「ムラサキハシドイ」があります。リラはフランス名で、フランスではパリを象徴する木として親しまれています。「ムラサキハシドイ」はライラックの和名で、「ハシドイ」は木曽方言に由来するそうですが語源は不明です。花が枝先に集まることから、「端集い」によるともいわれています。
ライラックの属名の「シリンガ」はギリシャ語で笛やパイプを意味する「syrinx」に由来し、古代ギリシャでは羊飼いたちがライラックの枝の髄の部分をくりぬいて管にし笛をつくっていました。トルコでは、パイプにしたようです。
ライラックが日本に渡来したの明治時代中期で、北海道にある学校の創設者サラ-クララ-スミス氏がアメリカから持ち込んだとされています。ライラックは北海道では街路樹としても多用され、札幌市はライラックを市の木に指定しています。
ライラックの開花時期は4月~5月で、甘い香りを持つ花を咲かせます。
ライラックは枝先にある葉の脇から伸びる長さ10~20㎝の花茎に、小花を円錐状に密生させます。ライラックの花は筒型で長さが1㎝ほどあり、先端は四つに裂けて平らに開きます。
ライラックは紫色の花が咲く品種を基本としますが、青、白、赤、赤紫などの花色、そして八重咲きになる園芸品種もあります。
ライラックは花の後に果実ができ、褐色に熟すと二つに裂けます。ライラックの果実の長さは、1~2㎝ほどです。ライラックの葉は長さ3~12㎝の三角形に近い卵形をしており、両面とも無毛で縁にギザギザはなく枝から対になって生じます。
ライラックの代表的な品種には「アルバ」や「ルブラ」、「ビオラケア」があります。
アルバはライラックのなかでは早咲きで、白い花をつけます。
ルブラは紅紫色の花が密生した花序になる落ち着きのある品種で、ビオラケアは藤紫色の花をつける清涼感のある品種です。
ライラックに似ている木には、「ハシドイ」があります。ハシドイは北海道から九州まで自生するライラックの近縁種でライラックに似た性質を持ちますが、花は白色のみで香りもほとんどありません。
小満
今月の20日は、二十四節気の「小満(しょうまん)」です。
暦の上では、農家が田植えの準備を始める頃であり、動植物にも活気があふれます。
また、秋にまいた麦の穂がよく熟する頃で安心する(少し満足する)という意味もあります。
陽気もよくなり草木が成長して茂る頃ですが、まだ身体が暑さに慣れていない時期ですので、熱中症の対策等をしつつ、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
期限は、6月10日
・毎月支払いの場合の5月分の源泉所得税・住民税の特別徴収税
上記の支払期限は、6月10日(月)となります。ご注意ください。