シンテッポウユリ
シンテッポウユリ(新鉄砲百合)はユリ科ユリ属の球根植物で、日本在来種「テッポウユリ(鉄砲百合)」と台湾原産の外来種「タカサゴユリ(高砂百合)」との交雑種です。
テッポウユリは九州南部から沖縄にかけて自生する日本固有の原種ユリのひとつで、明治時代の頃から海外へ輸出されるようになりました。テッポウユリの名は、花の形が鉄砲に似ていることにちなみます。
シンテッポウユリは別名「ホソバテッポウユリ(細葉鉄砲百合)」とも呼ばれ、テッポウユリの特徴である純白で大輪になる花の美しさとタカサゴユリの特徴である発芽から半年程度(他のユリの仲間は発芽から数年は必要)で開花に至る成長の早さを兼ね備えています。
シンテッポウユリは花を素早く咲かせ多数の種子をつけるなど繁殖力が非常に強く、全国的に分布拡大傾向が指摘されています。シンテッポウユリは、環境省の「生態系被害防止外来種リスト」で「その他の総合対策外来種」に指定されています。
シンテッポウユリの開花時期は7〜9月で、暖秋の年は初冬(11月末~12月中旬)に狂い咲きすることもあります。
シンテッポウユリは茎の頂部の葉のわきに1~数個の花が咲きますが、生育が良い場合には10個を超える花がつくことがあります。
シンテッポウユリの花は6枚の花被片が筒状となり先が反り返ったユリの花らしい形をしており、花径は10~20㎝ほどあります。
地下には直径5㎝ほどになる球形~広卵形の鱗茎(球根)があり鱗茎の破片などからも栄養繁殖を行いますが、シンテッポウユリの分布拡大は種子繁殖による部分が大きいようです。
シンテッポウユリの園芸品種群は交配を繰り返しているため、テッポウユリやタカサゴユリと区別することが難しくなっています。
シンテッポウユリはテッポウユリに比べて花が小さく茎が太めで、葉が茎よりも細身なものが多い点でテッポウユリと見分けることができます。
タカサゴユリには花びらの外側に赤褐色の筋が入っており、テッポウユリと見分けることができます。一方シンテッポウユリは、花びらの外側に筋が入るものと入らないものとがあります。
シンテッポウユリは品種改良が続けられており、お供え用あるいは観賞用のアレンジメント(生け花)として「キク(菊)」や「バラ(薔薇)」と合わせて非常に需要の高い花となっています。
処暑
今月の23日は、二十四節気の「処暑(しょしょ)」です。
暦の上では暑さが終わる頃という意味ですが、まだまだ暑い日が続きそうです。
朝夕は虫の音も聞こえてくるようになりましたが、日中は残暑が厳しい日もあると思いますので、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
期限は、9月10日
・毎月支払いの場合の8月分の源泉所得税・住民税の特別徴収税
上記の支払期限は、9月10日(水)となります。ご注意ください。