サツキ
サツキ(皐月)はツツジ科ツツジ属の常緑低木で、関東地方以西の本州のほか屋久島に隔離分布しています。サツキは日当たりがよく、増水したときだけ水に浸かるような渓流沿いの岩の間などに自生しています。
サツキという名前は、旧暦の五月「皐月(さつき)」が花の咲く時期にあたることに由来しています。皐月は現在の暦で5月下旬から7月上旬頃に相当しますが、サツキの正しい呼び名は「サツキツツジ」です。
サツキは江戸時代に人気が出て、たくさんの改良品種が作出されました。サツキは花色、咲き方ともに豊富で、愛好家の多い花です。一方でサツキは園芸用に乱獲されたほか河川の護岸工事やダムの建設によって生育地が少なくなり、絶滅が懸念される植物の一つです。
サツキは非常に強健でかつ日本原産のため風土にもなじみやすく、育てやすい花木です。またサツキは剪定にも耐え、仕立てやすいことから盆栽でも愛されています。サツキは海外にも普及しており、オランダでは1682年以前から栽培されている記録があります。
サツキの開花時期は5月下旬から6月で、他のツツジ類に比べて1か月ほど遅く咲き始めます。サツキには「杜鵑花(とけんか)」の別名もありますが、サツキの開花時期はホトトギス(杜鵑、不如帰)が鳴く時期でもあります。
サツキの花色は白や赤、ピンク、紫、緑、咲き分け、絞り模様などがあります。サツキの基本種の花色はオレンジに近い紅色あるいは紅紫で、街路樹として植えられるサツキは原種かそれに近い品種です。
サツキの花は漏斗型で枝先に1輪ずつ咲き、花冠の直径は3.5~5㎝ほどになります。サツキの花はツツジの仲間としては小さめですが、品種によっては直径10㎝に近いものもあります。
サツキの葉は楕円形で両端が尖り、縁には細かなギザギザがあります。サツキの葉の表面はやや光沢がありヤマツツジの葉に似ていますが、サツキの葉はヤマツツジより硬質で裏面にもつやのある点が異なります。
サツキの園芸品種は2,000種以上とされていますが、多くは近縁の「マルバサツキ」や「クルメツツジ」、洋種の「アザレア」との交配種です。
サツキの流通量の多い品種は「オオサカズキ(大盃)」や「ギョウテン(暁天)」、「マツカガミ(松鏡)」、「チョウジュホウ(長寿宝)」、「ジュコウ(寿光)」、「セイダイ(聖代)」、「キンザイ(金采)」、「コウザン(晃山)」、「ヤタノカガミ(八咫鏡)」など多数あります。
サツキとツツジはよく似ていますが、見分け方は花の大きさと花が咲く時期です。花の大きさが2~4㎝にとどまるサツキに対し、ツツジは5~7㎝と大きくなります。葉の大きさも、サツキの方が小ぶりです。開花時期はツツジの方が早く3月~4月で、4月末~5月にかけてサツキが咲き始めます。
シャクナゲもサツキとよく似ていますが、シャクナゲは枝先に花が密生していることと丸みをおびた大きな葉であることから区別できます。
夏至
今月の21日は、二十四節気の「夏至(げし)」です。
「夏に至る」と書くように暦の上では夏の折り返し地点にあたり、夏至を過ぎると暑さが増して本格的な夏がやってきます。
北半球では太陽が1年で最も高い位置にきて昼間の時間が一番長い日になりますが、梅雨のシーズンでもあるので日照時間が短く、あまり日の長さを実感できない時期でもあります。
湿度が高くなりますので、夏の暑さに負けないよう体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
期限は、7月10日
・毎月支払いの場合の6月分の源泉所得税・住民税の特別徴収税
・年2回支払いの場合の源泉所得税
上記の支払期限は、7月10日(木)となります。ご注意ください。