
ナズナ
ナズナ(薺)はアブラナ科ナズナ属の一年または二年草で、生命力が旺盛です。ナズナは畑や道端など至るところ生え、「春の七草」の一つに数えられています。
ナズナの名前は撫でたいほどかわいい菜の意味「撫菜(なでな)」より転訛したとする説と、夏に枯れて無くなることから「夏無(なつな)」と変化したとする説とがあります。
またナズナの果実は三味線の撥(ばち)に似ていることから「ペンペングサ」や「シャミセングサ(三味線草)」、「バチグサ(撥草)」の別名もあります。
ナズナは家紋の「薺紋」として、奥州伊達氏をはじめ多くの武家にも用いられていました。薺紋は災厄除去として禁厭(きんえん)の目的で選ばれ、荒地で芽生え冬でも寒風を凌ぎ葉を広げる生命力の強さが好まれたともいわれています。
ナズナの開花時期は1月中旬 ~7月で、秋に芽が生えて早春に咲き始めます。
ナズナは春になると直立した花茎を出し、4花弁の白い十字形の花を総状花序につけます。
ナズナの草丈は10~70㎝位になり、切れ込んだ根生葉(こんせいよう)はタンポポやオオバコなどのように「ロゼット」で越冬します。
開花期のナズナ全草を水洗後、日干ししたものは生薬「セイサイ(薺菜)」または「セイ(薺)」と呼ばれています。ナズナはむくみ、便秘、下痢、腎臓病、生理不順などにも効果があるといわれています。
ナズナは邪気を払い一年の無事を願う風習として、正月七日に食べる「七草粥(ななくさがゆ)」には欠かすことのできない植物です。
ナズナの食感は水菜にも似ており、生で食べると「クレソン」のように少し辛みと香りがあります。ナズナは苦味や雑味、青臭さなどはなく、食べやすい食材です。
ナズナはおかゆのほか、おひたし、和え物、みそ汁、天ぷら、サラダなどにも用いられます。
ナズナの栄養価はとても高く、高脂血症や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病の改善や、ガン予防、皮膚病予防、骨粗鬆症などの予防効果が期待されています。
啓蟄
今月の5日は、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」です。
「啓」はひらく、「蟄」は土の中にとじこもっていた虫(蛙や蛇)のことで、暦の上では大地が温まって、冬ごもりから目を覚ました虫が、穴をひらいて姿をあらわす頃という意味です。
ひと雨ごとに暖かくなり、日差しも春めいてくる時期ですが、花粉症の方にとってはつらい時期でもあります。体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
期限は、3月31日
・1月決算法人の確定申告(法人税、消費税・地方消費税、法人事業税、法人住民税)
・7月決算法人の中間申告
・個人事業者の令和6年分消費税・地方消費税の確定申告
上記の申告書の提出期限および税金の支払い期限は、3月31日(月)となります。ご注意ください。