タチアオイ
タチアオイ(立葵)は地中海沿岸西部地域からアジアが原産で、別名「アオイ(葵)」、「ハナアオイ(花葵)」、「ツユアオイ(梅雨葵)」と呼ばれるアオイ科タチアオイ属の宿根草です。
タチアオイの名前は茎が立ち上がって伸びることに由来していますが、英名の「ホリホック(Holly hock)」はタチアオイの葉の形が「ヒイラギ(ホーリー)」に似て茎の節がくるぶしのように節くれ立つ(ホック)様子に由来しています。
タチアオイは日本には中国経由で入ってきて、古くから夏の草花として親しまれています。タチアオイは平安時代「カラアオイ(唐葵)」と呼ばれていましたが、江戸時代には「タチアオイ」と呼ばれるようになりました。
タチアオイは薬草として持ち込まれたのが始まりで、現在も薬草として使われています。採取したタチアオイの花を日干しで乾燥させたものが「蜀葵(しょっき)」と呼ばれる、生薬の一種です。またタチアオイは西洋でも古くから使われており、最古のハーブの一種として薬品のない時代は咳止めなどとして使われていたようです。
タチアオイの開花期は6月上旬~8月中旬で、花を穂状にたくさん咲かせます。タチアオイは毎日新しい花を咲かせて、最終的に2ヶ月近く咲き続けます。
タチアオイの花色には白、赤、ピンク、オレンジ、黄、黒、紫、複色があります。花の大きさは小ぶりな花から、花径が5cm以上になる「フヨウ」のような大きさのものまであります。
タチアオイは「ハイビスカス」に似た花の「一重咲き」、花びらがたくさんある「八重咲き」のほか、雄しべが花びらとなった「ピオニー咲き」があります。
タチアオイは、茎の下の方の蕾から順番に咲いていきます。タチアオイの咲き始めは梅雨の始め頃で、一番上の花が咲くと梅雨が明けるといわれています。
タチアオイには多数の園芸品種があり毎年花を咲かせる多年草タイプ、春に種子をまいて翌年の初夏に開花する二年草タイプ、春に種子をまくとその年の夏に開花する一年草タイプがあります。
タチアオイは葉にも種類が多く、葉先が5つに割れて切り込みの深い品種と浅い品種があります。
タチアオイはこぼれ種でも発芽しやすく丈夫な植物ですが、大きいものは支柱を立てないと少しの風でも倒れてしまいます。
タチアオイは背が高くなる印象がありますが草丈の低い種類もあり、花壇などにも利用されやすい植物です。タチアオイは大きくなるもので2m以上にもなり、背丈にかなり大きさの差があります。タチアオイは上にまっすぐ伸びる細長い草姿を活かして一列に並べて植えると、見栄えがします。
夏至
今月の21日は、二十四節気の「夏至(げし)」です。
「夏に至る」と書くように暦の上では夏の折り返し地点にあたり、夏至を過ぎると暑さが増して本格的な夏がやってきます。
北半球では太陽が1年で最も高い位置にきて昼間の時間が一番長い日になりますが、梅雨のシーズンでもあるので日照時間が短く、あまり日の長さを実感できない時期でもあります。
湿度が高くなりますので、夏の暑さに負けないよう体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
期限は、7月11日
・毎月支払いの場合の6月分の源泉所得税・住民税の特別徴収税
・年2回支払いの場合の源泉所得税
上記の支払期限は、7月11日(月)となります。ご注意ください。