リナリア
リナリアはヨーロッパを中心に、北半球の温帯に自生する一年草または宿根草です。日本へは、明治時代の末期に渡来しました。
リナリアの名前は、ギリシャ語で亜麻を意味する「Linon」が語源で、亜麻に葉の形が似ていることに由来します。
またリナリアの別名は「ムラサキウンラン(紫海蘭)」や「ヒメキンギョソウ(姫金魚草)」ですが、草姿や花が「キンギョソウ(金魚草)」に似ています。
リナリアは丈夫で発芽率も良いため寄せ植えの材料にもよく使われ、地植えと鉢植え双方に用いられています。
リナリアの開花時期は3月~6月で、真っ直ぐに伸びた茎の上部に花序を出し、花径1~2㎝程度の唇形花を多数、穂状に咲かせます。
リナリアの花色は白、ピンク、紫、黄色、赤、オレンジ、複色と多彩です。リナリアは花もちが良いので、切り花にもできます。
リナリアの葉は、葉の先がとがって平たく細長い披針形(ひしんけい)をしており、茎の一つの節に1枚ずつ方向をたがえて生えてきます。花が終わったあとに球形の実ができ、熟すると下部が裂けて種子が散布されます。
リナリアの茎の繊維部分は織物でよく知られる「リネン」の原料として使われており、種子の油は絵の具や石鹸として加工されています。
リナリアの仲間は150種ほど存在するとされていますが、矮性品種には「リナリア・グッピー」や「リナリアリップル・ストーン」、高性品種には「リナリア・プルプレア」や「リナリア・ブルガリス」があります。
リナリア・グッピーは、草丈20cmほどの矮性品種の秋まき一年草です。柔らかな色合いと穂のような花の形が美しい花壇向きの草花ですが、近年改良が進み成長が早く、秋から花が咲く極矮性種の種類が出回ります。
リナリアリップル・ストーンは、草丈が約10~20cmの矮性品種です。従来のリナリアとは異なり、特徴として地面をはうように横に茎を伸ばして広がる種類でグランドカバーやハンギングに使われています。分類上は多年草ですが、日本では1年草扱いになっています。
リナリア・プルプレアは、長い花穂が特徴的なキンギョソウに似た花をたくさん咲かせます。枝は直立して伸び、60~70cmになる宿根草です。野性的な草姿で、一度植え付けると3~4年は花を楽しめます。リナリア・ブルガリスは細長い葉が特徴で、別名「ホソバウンラン(細葉海蘭)」とも呼ばれます。こぼれ種で増え、野生化して群生します。
啓蟄
今月の5日は、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」です。
「啓」はひらく、「蟄」は土の中にとじこもっていた虫(蛙や蛇)のことで、暦の上では大地が温まって、冬ごもりから目を覚ました虫が、穴をひらいて姿をあらわす頃という意味です。
ひと雨ごとに暖かくなり、日差しも春めいてくる時期ですが、花粉症の方にとってはつらい時期でもあります。
新型コロナウイルス感染症の影響も気になるところですが、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
期限は、3月31日
・1月決算法人の確定申告(法人税、消費税・地方消費税、法人事業税、法人住民税)
・7月決算法人の中間申告
・個人事業者の令和3年分消費税・地方消費税の確定申告
上記の申告書の提出期限および税金の支払い期限は、3月31日(木)となります。ご注意ください。