シラン
シラン(紫蘭)は、古くから親しまれている古典園芸植物の一つで、日本、韓国、中国、台湾、ミャンマーに自生するラン科シラン属の多年草です。
日本でシランは本州の福島県以西、四国、九州、沖縄に分布しており、日当たりの草原や斜面などで見られます。
シランの名前は、紫色の花を咲かせるランということからきていますが、シランにはピンクや白色の花を咲かせる品種もあり、色によって「紫薫(シケイ)」、「紅蘭(コウラン、ベニラン)」、「白笈(ハクキュウ、ビャクキュウ)」などの別名も存在します。
シランの栽培品種は花壇や庭先などでごく普通に見られ、性質は丈夫で、日当りがよく適度に湿り気のある場所に植えておくと年々増えて茂っていきます。
シランの開花時期は5月~6月で、ラン科の植物特有の美しい花を数輪咲かせます。
シランの花は、外花被片3枚と内花被片3枚で構成されており、外花被片は背萼片と側萼片、内花被片は側花弁と唇弁に分かれています。
シランは茎の上部に複数のつぼみを付け、下の方から花が咲き始めます。シランは花を咲かせながら草丈20~60㎝程度に成長します。
シランは晩秋には葉を落とし休眠しますが、春になると地下に連ねた扁平な地下球(偽球茎)からササのような葉茎を伸ばし、再び葉を茂らせます。
シランは色変わりや変化花も多く見いだされており、種子からも増やしやすいため、育種家によって新しい花づくりが各地で行われています。
一般的に流通するのは、「シロバナシラン(白花紫蘭)」、「クチベニシラン(口紅紫蘭)」、「フクリンシラン(覆輪紫蘭)」などが有名です。
シロバナシランは白い花を咲かせる品種で、清楚で美しい雰囲気があります。クチベニシランは唇弁の先が赤紫色に染まる品種で、フクリンシランは葉の縁に白い覆輪が入る品種です。
身近な植物であるシランですが、野生種は個体数が減少傾向にあり、群馬県で絶滅、福島県など10府県で絶滅危惧Ⅰ類、環境省では準絶滅危惧種の指定を受けています。
夏至
今月の21日は、二十四節気の「夏至(げし)」です。
「夏に至る」と書くように、暦の上では夏の折り返し地点にあたり、夏至を過ぎると暑さが増して本格的な夏がやってきます。
北半球では太陽が1年で最も高い位置にきて、昼間の時間が一番長い日になりますが、梅雨のシーズンでもあるので、日照時間が短く、あまり日の長さを実感できない時期でもあります。
湿度が高くなりますので、夏の暑さに負けないよう体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
期限は、7月12日
・毎月支払いの場合の6月分の源泉所得税・住民税の特別徴収税
・年2回支払いの場合の源泉所得税
上記の支払期限は、7月12日(月)となります。ご注意ください。