ハナモモ
ハナモモ(花桃)は、花の観賞を目的とした園芸品種の総称であり、実を食用とする一般的なモモと区別するために花を強調して「ハナモモ」と呼ばれています。
モモは中国原産で2500年ほど前より栽培されており、日本でも古来よりさまざまな書物にモモの記録が見られ、日本には弥生時代以前に伝わったことがわかっています。
モモは古くから日本人に親しまれてきましたが、観賞用のハナモモとして盛んに品種改良が行われるようになったのは江戸時代に入ってからです。
モモはもともとは変異の少ない植物で、種子から育ててもあまり変化の大きい個体は出ないため、現在もハナモモの品種改良はあまり進んでおらず、栽培されている園芸品種には江戸時代に作出されたものが多くあります。
ハナモモは、サクラの花の咲く3~4月に前後して開花の最盛期を迎え、あでやかなピンクや赤、白の花が春の庭を彩ります。
観賞用に改良されたハナモモは、八重咲きや白色、紅色など咲き方、花色が豊富にあります。
ハナモモも7~8月頃に実が付きますが、大きさは5~6㎝と小さく硬いため食用には適しません。
ハナモモの樹形には「立ち性」、「枝垂れ性」、「ほうき立ち性」があり、狭いスペースにはほうき立ち性、広い場所には立ち性や枝垂れ性など、場所に適した樹形を選ぶことができます。
一般的によく知られているハナモモの品種には、「ヤグチ(矢口)」や「カンパク(関白)」、「ゲンペイ(源平)」があります。
ヤグチはハナモモの代表的な品種で花が大輪であるため、ひな祭りの飾りに使われることが多いハナモモです。ヤグチの花色は鮮やかな桃色の八重咲きで、切り花向きに広く栽培されています。
カンパクは「寒白桃(かんぱくもも)」とも呼ばれる白花で中輪、八重咲きのハナモモです。カンパクは白花のハナモモの代表的な品種で、純白の花は透明感があり大変美しく、2月下旬から咲き始める早咲き品種です。
ゲンペイは一本の木から、赤と白の花が咲く八重咲き品種です。またゲンペイは1輪の花が、赤と白が交じった「しぼり模様」になることもあります。ゲンペイは接ぎ木と間違われることがありますが、もとから咲き分ける性質のハナモモです。
啓蟄
今月の5日は、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」です。
「啓」はひらく、「蟄」は土の中にとじこもっていた虫(蛙や蛇)のことで、暦の上では大地が温まって、冬ごもりから目を覚ました虫が、穴をひらいて姿をあらわす頃という意味です。
ひと雨ごとに暖かくなり、日差しも春めいてくる時期ですが、花粉症の方にとってはつらい時期でもあります。
新型コロナウイルス感染症の影響も気になるところですが、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
期限は、3月31日
・1月決算法人の確定申告(法人税、消費税・地方消費税、法人事業税、法人住民税)
・7月決算法人の中間申告
上記の申告書の提出期限および税金の支払い期限は、3月31日(水)となります。ご注意ください。