ミカン
ミカンは甘い柑橘(かんきつ)ということから、漢字では「蜜柑」と表記され、冬の季語にもなっています。
漢方では、ミカンの未成熟なものの果皮を干したものを「青皮(せいひ)」、熟したものの果皮を干したものを「陳皮(ちんぴ)」として利用しており、陳皮は七味唐辛子の材料としても用いられています。
明治の中ごろまではミカンといえば「紀州(きしゅう)みかん」のことで、「温州(うんしゅう)みかん」は当初は「長島蜜柑」や「唐蜜柑(とうみかん)」等と呼ばれていました。
温州みかんは種子を生じないという性質から、武士の時代にあっては縁起が悪いとされて、ほとんど栽培されることはありませんでしたが、江戸時代後期のころには、おいしさと種なしの利便性から栽培が行われるようになり、明治以後になると温州みかんが主流となりました。
温州みかんは中国原産と思われがちですが、中国より僧侶が持ち帰った柑橘の種子を鹿児島県長島に着船したおりに蒔いたものの中から偶然に良質のものが生じたのが起源とされており、中国原産の「紀州みかん」とインドシナ原産の「クネンボ」が掛け合わさってできたといわれています。 温州みかんの英名がサツマオレンジと呼ばれていることは、温州みかんの誕生の背景をよく伝えていると言えるでしょう。
温州みかんは主に関東以南の暖地で栽培されており、温暖な気候を好みますが、柑橘類の中では比較的寒さに強いため育てやすいうえ、実つきがよく、また食べやすいので、人気のある果樹です。近年は極早生品種も登場しています。
冬至
今月の22日は、二十四節気の「冬至(とうじ)」です。
暦の上では、太陽が最も低い位置にあり、1年でもっとも昼間の時間が短いため、太陽の光が一番弱まる日ですが、翌日からは再び強まるということから「一陽来復(いちようらいふく)」といい、運が向いてくるとされています。
冬至の日はかぼちゃを食べたり、柚子(ゆず)を入れたお風呂に入ったりすると1年中病気にならないといわれており、厄払いや無病息災を願う風習があります。
年末年始を心穏やかに迎えることができますよう、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
期限は、1月10日と1月21日
毎月支払いの場合の12月分の源泉所得税・住民税の特別徴収税の支払期限は、1月10日(木)となります。
また、年2回支払いの場合の源泉所得税の支払期限は、1月21日(月)となりますので、ご注意ください。